体験記(白内障)


私は小学校1年生の時に、両親がテレビを見る時、目をしかめたり、すごい近くで
見ている姿におかしいと感じ、病院で検査をしたところ「先天性白内障」と診断。

視力は両目とも0.01だったので、すぐ手術が必要でした。当時医学も発達して
いなかったので何件か病院で診察してもらいましたが、手術の成功率は50%くら
いで、失明の可能性もあったようです。

結局、市立病院で手術を受け1ヶ月の入院で視力は0.1まで見えるようになりました。
小学校低学年のころは、部厚いメガネを掛けていたのでいじめにも遭いましたが、母の
励ましで乗り切ることができました。

2回目の手術は、左目が再び白く濁ってきたので中学1年生の時でした。この当時は既に
医学も進歩しており、日帰りで手術できました。3回目は中学3年生からずっとコンタクト
をしていたので、平成2年25歳の時、目の調子が悪くコンタクト挿入が困難になったため
右目だけ手術と同時に眼内レンズを挿入してもらいました。

この眼内レンズ挿入手術も何件もの眼科に断られました。年齢が若いのでいつ眼圧が変化
するかわからないし、緑内障にもなりやすいとの理由でした。ほとんどあきらめていたと
ころ、最後に一番初めに手術をしてくれたお医者様が、独立開業している眼科を受診して
手術をしてもらうことができました。
左目は癒着しているので右目だけでしたが、運転するとき以外はメガネもコンタクトもなく
過ごせたので別世界でした。

しかし残念ながら22年後「網膜剥離」になり眼内レンズ摘出。一時は角膜移植かもと言わ
れましたが、なんとか失明だけは避けることができました。いつまで持つかわからないよう
ですが・・・(T_T)
現在は冷凍保存されている角膜があり、100万くらいで手術可能のようです。

さらにショックだったのが、長男が小学校1年生の視力検査で「先天性白内障」と診断。
しっかり遺伝してしまいました。次男は大丈夫でしたが、本当に申し訳ないです。

今のところ進行も遅く安定しているので、このまま悪化しないことを祈っています。

目を使う仕事なので、大事にしたいですね。





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